
光悦作の「不二山」という名の国宝です。
先週の水曜日、本日最終日を迎えた「大淋派展」を観てきました。
もともとぼくは、淋派云々よりも何よりも、
そんなすべての源でもある”本阿弥光悦”という人が大好きです。
そして今回、改めて強く印象に残ったのは、
”光悦”という人の、ものすごい美意識の世界の存在と、
それを基軸とする”淋派”という世界の中にある光でした。
”光悦”に”光琳”と、名前にも”光”がありますが、
印象派の絵画のような”光”を感じることが出来ました。
近いうちに、京都の光悦寺と芸術村跡地に行ってみようと思っています。
そして”光悦”がすごいのは、
その美意識が、現在でも特に京都の世界の中では現在進行形のかたちで、
脈々と生きているということなのです。
もうすぐ紅葉シーズンですし、
京都も、大淋派展以上に多くの人々が訪れるでしょうね。
今日は、「美しきものを見し人は」展の最終日。
会場は閉廊間際だったこともあって、誰もいない。
そんな静かな回廊のような会場で、
ゆっくりと、自身の写真も含めて、
モノクロームの世界と向かい合って来ました。
モノクロなのに、それぞれの写真からは
不思議と色彩が持つ温度のようなものを感じることが出来たのです。
やはり、銀塩写真が持つこの世界観は特別なものですよね。
自身の反省点としては、額装。
今回は、会場にあるフレームを使わせてもらったけれど、
この方法は、これで終わりにすると決めました。
なぜなら、こうやって展示された時には、
当然のことながら、額装も含めての写真ということになるから。
それにしても他人事のように、様々なモノクロームが
とてもきらきらしていて、きれいでしたよ。
23日より秩父入りして、撮影を終えて本日下山。
今回は、天気はもう一つのところもあったけれど、
それでも、長い時間をかけて追いかけてきた”光”が写った。
詳しいことはまた追ってお話ししますが、
またひとつ”新しい写真”の誕生です。
それにしても。。。
写真が光っています。。。
久保さん、お疲れさまでした。
菅原一剛写真展「Sundle Ghona シュンドル・ゴナ-美しい村-」も
残すところあと一日となりました。
おかげさまで、ぼくにとっても、とても大切な展覧会となりました。
明日は、ぼくも会場に行こうと思っています。
もしもお時間がありましたら、ぜひともご覧下さい。
あと一日ですが、お待ちしております。
先週13日に、大阪のBillboardというちょっと大人なライブハウスで、
我らがホトケさんの「West Road Blues Band」のライブがありました。
ぼくにとっても、京都拾得の25周年記念ライブ以来なので、
およそ10年ぶりの「West Road Blues Band」。
驚くことにこのバンド、未だにはっきりとしたかたちで進化しています。
中でも、現在ニューオリンズで活躍されている
山岸潤史さんのギターの音とそのタイム感がすごかった。
そして、それに絡むホトケさんの歌には
「その世界」という言葉が似合う、とても大きな世界がそこにありました。
しかも当日のサプライズは、”ムッシュ”かまやつさんの登場でした。
もちろんぼくも大ファンなのですが、ホトケさんにとっても憧れの人です。
だからホトケさんも、すごくうれしそうでしたし、
何より、山岸さんの横でギターを弾きながら歌っている
かまやつさんも、ぼくにはすごくうれしそうに見えました。
そして、そんなかまやつさんの演奏を拝見しながら、
頭の中には「超一流」という言葉が浮かんできました。
それほどに、格好いいステージでした。
そしてライブが終わって、ホトケさんと遅い晩ご飯をご一緒しました。
しかも今回初めてお会いした、あの伝説のニューヨークライブにもご同行された
津田さんに、ご馳走になってしまいました。。。
この「Live in NewYork」というアルバムは、
もしかしたらウエストロードのアルバムの中でも、
一番よく聴いたアルバムかもしれません。
すごく格好いいライブなのですが、その裏話をいろいろ聞くことが出来ました。
そう思って針を落とすと、ひょっとすると違った音に聞こえるかもしれませんね。
それにしても、この「ホトケさんとかまやつさん」
きっと誰が見てもすてきな大人に見えますよね。
何だか今日のこのブログ、いつにも増して子供っぽいですが、
「ホトケさんとかまやつさん」に比べると、
ぼくはまだまだ幼いということで。。。笑
このかまやつさんのベストアルバム、すてきですよ。
そして、こちらが噂の「Live in NewYork」
ぼくの中では、山岳写真といえば田淵行男氏。
一般的に山岳写真というと、ある種絵葉書的な写真が多い中で、
これもぼくだけの所感かもしれませんが、田淵先生の写真だけは、
なぜかとても個人的な思いみたいなものを感じることが出来るのです。
それもそのはずで、先生は写真を撮るために写真を始めたのではありません。
自身の博物学的興味の中で、最初は写真を始められました。
そして、後に先生の中で、”写真”は大きく育っていったのではないでしょうか。
そんな田淵先生のカメラであったり、テントであったり、
そして、驚くほどに秀逸な絵画と共に、安曇野の写真が展示されています。
しかも、その「田淵行男記念館」は
こんなかわいらしいわさび畑の上に建っています。
その写真の展示方法には、少し疑問が残りましたが、
そのたたずまいは、田淵先生の写真にとても似合っています。
そして今回、ぼくにとっては「お礼参り」のような訪問でした。
なぜなら上高地帝国ホテルの75周年記念として発行された写真集「神河地」は、
時間のない中で、すべて撮り下ろしというかたちで撮影を進めました。
それでも、あのようにゆったりとした内容に仕上がったのは、
ウエストンの「日本アルプス」という一冊の書籍と、
田淵行男さんの写真が、大きな指針としてあったからなのです。
しかも二人とも、上高地がある日本アルプスに大きなおもいを馳せていました。
だからその思いに大きく影響を受けた写真集が、
そんな二人の思いに少しでもつながる役割になったならば、
それはそれで、とてもうれしいことなのかもしれません。
今はまだ、上高地帝国ホテルのみの販売ですが、
まもなく東京、大阪でも購入できるようになりそうですので、
その時が来ましたら、また改めてお知らせしますね。
今回の上高地行きの大きな理由のひとつが、
待望の「サイトウ・キネン・オーケストラ」。
このコンサートは、本当に待望という言葉がふさわしくて、
今まで何度も抽選に応募しても、当たったことがなかったのですが、
遂に、その幸運がやってきました。
当日の演目は、
モーツァルト 交響曲第32番ト長調 K.318
武満徹 ヴィジョンズ
マーラー 交響曲第1番ニ長調「巨人」
場所は、松本文化会館
そして指揮者は、もちろん小澤征爾氏。
とにかく、すばらしい演奏でした。
少なくとも、ぼくは生でこれ以上の交響曲を聴いたことはありません。
特に最後のマーラー交響曲第1番「巨人」の演奏は、
小澤さん自身も、その演奏に満足されたようで、
100人近い楽団全員の元に自ら歩み寄って握手をされていました。
その姿を見ているだけでも、ちょっと感動しました。
そして当然、観客の拍手も鳴り止みません。
ぼくの隣の席のご婦人も、
「この15年の中で、三本の指の中に入るほどの演奏です!」
と大変喜んでおられました。
こんなすばらしい演奏が、毎年優先的に聴くことが出来る
松本の人々が、本当に羨ましいと思います。
ぼくが、わかったようなことを言うのも気が引けますが、
この日の演奏は、一言で言うと、
「とても真面目な演奏だった。」と言えるのではないでしょうか。
決して上手いというわけではないのです。
少なくとも、もちろん下手ではないのですが、
演奏者の一人一人の集中力はものすごいものでした。
このように丁寧で、真面目な演奏というのは、
とても美しい印象を伝えることが出来るものなのですね。
もしかしたら、それこそが小澤征爾さんの真骨頂なのかもしれません。
考えてみたら、いつの日も小澤さんの演奏の中には
「真っ直ぐ」という言葉が当てはまるような印象があります。
帰りの車の中で、マーラーの名演と言えばこれ、と言われている、
指揮がバーンスタインで、ウィーンフィル演奏のマーラーは、
もちろん、やはりとても美しい演奏でした。
しかし、今日のサイトウ・キネン・オーケストラのマーラーは、
少なくとも、そんな世界最高の演奏に比べても
それよりも、もっとあたたかくて、とても清い印象がありました。
それにしても、小澤征爾さんという人は、
正に、日本の大きな宝ですね。
今から、来年の公演が楽しみです。
いろいろあった今回の上高地。
しかも、とても大切なことの連続だったので、
珍しく、そんなひとつひとつを順番にご紹介。
ということで、まず最初に「碌山美術館」のお話しです。
以前から、行きたい行きたいと思っていながら、
この美しい美術館を訪れたのは、今回が初めて。
しかも、この美術館の第一・第二展示室は、
友人の写真家・基敦さんの父・基俊太郎氏設計によるものです。
そんな基さんのお父さんも彫刻家。
そして萩原碌山にとって、生涯の友人でもあった、
あの高村光太郎氏も、もともとは彫刻家でした。
とにかくこの美術館には、高村光太郎氏をはじめ、
碌山の友人知人たちの作品も多く収蔵されているが、
おそらく誰が観ても、碌山の彫刻は段違いに美しい。
それに加えて、この美術館にある設えのすべてが美しい。
そして、そんな美しさはとてもあたたかい印象を持っています。
この美術館の瀟洒なたたずまいはもちろんのこと、
碌山という人の、あたたかい人柄がそこにあるからではないか、
などという風に感じてしまうほどに、
美術館というより特別の場所なのかもしれませんね。
そして、この美術館で販売されている
あの土門拳氏が碌山の彫刻を撮り下ろした
「土門拳の眼」という写真集がものすごい。
とにかく、この図録のすべての写真が秀逸です。
これらの写真は、意外と知られていませんが、
あの名作「古寺巡礼」の仏像写真に負けないほどにいい写真です。
そしてここに、高村光太郎が、碌山の死後に詠んだ一編の詩があります。
美術館の屋外にも、詩碑としてありますが、
これ、ちょっといいのです。
とにかく、何度でも訪れたい美術館でした。
萩原守衛
単純な子供萩原守衛の世界観がそこにあつ
た、
抗夫、文覚、トルソ、胸像、
人なつこい子供萩原守衛の「かあさん」がそこ
にいた、
新宿中村屋の店の裏に、
巖本善治の鞭と五一会の飴とロダンの息吹
とで萩原守衛は出来た。
彫刻家はかなしく日本で不用とされた。
萩原守衛はにこにこしながら卑俗を無視し
た。
単純な彼の彫刻が日本の底でひとり逞しく生きて
ゐた。
ー原始、
ー還元、
ー岩石への郷愁、
ー燃える火の素朴性。
角筈の原つぱのまんなかの寒いバラック。
ひとりぼつちの彫刻家は或る三月の夜明けに
見た、
六人の朱儒が枕もとに輪をかいて踊つてゐ
るのを。
萩原守衛はうとうとしながら汗をかいた。
粘土の「絶望」はいつまでも出来ない。
「頭がわるいので碌なものは出来んよ。」
萩原守衛はもう一度いふ、
「寸分も身動きが出来んよ、追いつめられた
よ。」
四月の夜ふけに肺がやぶけた。
新宿中村屋の奥の壁をまつ赤にして
萩原守衛は血の塊を一升はいた、
彫刻家はさうして死んだー日本の底で。
昭和十一年 高村光太郎 作
この「Dallmeyer」という英国製のレンズは、
19世紀に開発され、その後多くのモデルが製造されました。
そして、それらのレンズ群は長くに渡って、
世界中の多くの写真家に受け入れられてきました。
しかも100年もの長い間、そのレンズ構造を大きく変更することなく
作り続けられたわけですから、開発当初の水準の高さは
それこそ、ものすごいことなのかもしれませんね。
このレンズについて、性能やエピソードなど
いろいろ教えてくださったムサシカメラの井上さんの話では、
昔はこのレンズが一本あれば、それだけで写真館が成り立った、
というほどの名声と信頼性を持った代物とのことでした。
ぼくは、そんな「銘玉」の誉れ高いレンズを使用して、
今日、初めて撮影を試みました。
しかもその方法は、その開発当時と同じ「湿板写真」です。
考えてみたら、久保さんと共に長い時間
この「湿板写真」という古典技法に取り組んできました。
しかし、それはその方法に興味があったからではなく、
もちろん、目的あってのことでした。
とにかく、来る日も来る日も、あたたかい光を追いかけてきました。
そしてその中で、ぼく達は様々な発見をしてきました。
ところが、今だから言えることかもしれませんが、
当初目指していた方法と、その感じみたいなものは、
実はまだ捉えきれていなかったのでした。
言葉で説明するとちょっと長くなってしまいそうなので割愛しますが、
一言で言うと「写真らしい写真」ということなのかもしれません。
そして今日、このレンズを手に入れたことで、
目的と、その方法と、その道具が、
ひとつの大きな線で結びついたような印象を受けました。
しかもこの太い線は、確実にずっと写したいと思っている
あたたかい「光の温度のようなもの」を撮るにあたって、
おそらく現在のぼくにとっては、
これ以上はない大きな線になっているように感じています。
しかもこの道具は、あくまでも道具の中のひとつです。
現に、ぼくは偶然という幸運も重なって、
この数年間の中で、他の方法も知ることが出来たように思います。
そしてだからこそ、それらすべての経験を生かして、
この大きな線で見えるものをしっかり見定めていきたいと思っています。
それにしても、改めて、ちょっとワクワクしてきました。
今日は久しぶりに、カメラを外に出しての乳剤テスト。
目黒川の側道にカメラを立てて、
桜並木の木漏れ日の中から、青い空にカメラを向けてみた。
時折吹く風が気持ちいい。
思っていたほど暑くもない。いや、暑いかも。。。
そういえば、今日は立秋。
とはいうものの、その青い空にはまだまだ紫外線でいっぱい。
露光時間は、一分間。。。
現像をしてみると、その像の出方にも力がある。
そして、しっかりと水洗をした後乾かしてみると、
「あっ、光っている!」
しかも今までにはないような白銀なイメージ。
具体的には、その方法はまだ秘密なのですが、
今回の久保さんの奥義に感嘆。そして多謝。
明日も二人で相模原に向かいます。
ケミカルブラザースは、いつも夏になると全開なのです。笑
お疲れさまでした。
今日みたいな日を「猛暑日」というようです。
おもしろいもので、こうやって字で書いてみても
やはり「底抜けに〜」暑そうですね。笑
そうなのです。
きっと世の中的には今更ながらなのでしょうが、
この夏、ちょっと「ちりとてちん」にはまっています。
これ、放送中は全く観ていなかったのですが、
岡本女史が、はまりにはまってDVDを購入したのです。
それをお借りして観たのですが、とんでもなく大好き。
脚本であるとか、配役がすばらしいのはもちろんのこと、
ぼくは学生時代に大阪の朝日放送でアルバイトをしていたのですが、
そこで「上方落語をきく会」という長寿番組の担当をしていました。
その時は、何といっても二代目桂枝雀師匠が全盛期の時でしたから、
それがそれは、活気がありました。
そしてその時、その番組のディレクターの方からいただいた、
上方落語のカセットテープは、ぼくの宝物となりました。
来る日も来る日も、何度もそのテープを聴いていた時があって、
その時もすごく暑かったような気がします。
番組を観ていたら、不思議とその時の温度を思い出しました。
きっと、夏だったのでしょうね。
それにしてもあの時、朝日放送でいただいたものの中には、
他にも、たくさんの宝物があります。
かの小林秀雄先生の講演のカセットテープもそうですし、
先日、弘前でもご一緒させていただいた
かまやつひろしさんの「あゝ、我が良き友よ」のシングル盤も。
きっとあれがなかったら、先日も演奏された
B面の「コロワーズというたばこを吸ったことがあるかい」
という曲の存在も知らなかったかもしれないのです。
何だか「ちりとてちん」を観ていたら、
昨日、吉本隆明さんの講演を聴かせていただいたこともあって、
こうやって、いろんなものが確実につながっていることを
心からうれしく思っているのでした。
2008年・夏。
いいことがたくさんあるように、
ちょっと頑張ってみますね。
現像の合間に、久しぶりにブログを書いてみました。
ここのところ、ちょっと更新にバラツキがありますが、
ぼくなりに毎日、一番いい方法を探しています。
未だ、はっきりとしたかたちは見つかっていませんが、
この日から、少しは進歩したような?していないような?苦笑
落語でも聴きながら、考えてみますね。笑
そしてちょっと早いですが、
暑中お見舞い申し上げます。笑
いろんなことが、いろんなところで、
いろんなかたちで、動いている。
そんな感じのすべてが、
すごく春に似ているなあと思って。
それというのも、長い時間をかけて育んできたものが、
これから先、少しずつかたちになっていく予定なのですが、
そのすべてが、いきなり始まったことではなくて、
しかもそのほとんどが一過性のものではなくて、
どちらかというと、季節の移ろいと同じようなもので、
大きなつながりの中で生まれています。
それを今日のような、春うららな光の中で考えていると、
不思議と気分も高揚していきます。
そこで、その中のいくつかをご紹介。
まずは、いよいよ5/1に書籍「写真がもっと好きになる。」が
ソフトバンククリエイティブより出版されます!
(「ほぼ日」では1ヶ月先行発売。
書店にはゴールデンウィーク前には店頭に並ぶ予定です。)
しかも、それに合わせて「ほぼ日刊イトイ新聞」において、
楽しいコンテンツも始まります。
もちろん連載も再開しますよ!
しかも、その打合せの時に、担当の武井さんから、
こんなにもかわいいプレゼント。
これ、キーホルダーになっていて、ライトも点くのです!
いきなりのお気に入りです。
そして、このWEBも少しばかり改訂されます。
現在、図工さんたちが、忙しい中ページを作ってくれていますので、
間もなく公開予定です。
何が新しくなるかというと、観ていただければ一目瞭然ですが?
WEBというバーチャルな世界から、
もっと”ほんとうのこと”を作って行こう!ということなのです。
ぼくは「菅原一剛の今日の空」と題して、
日々繰り返される日常の上に、
大いなる光として存在する毎日の空を撮影してきました。
もちろんデジカメで始めたページですし、
これはデジカメならではのコンテンツなのですが、
考えてみたら、この7年の中で、デジカメはかなり進化しました。
今では、ケータイのカメラだってなかなかのもの。
ということは、いよいよおもしろくなってきたということ。
ですので、このタイミングでの今回の改訂は、
ぼく自身もすごく楽しみにしているし、
その結果にも、すごく期待をしているのです。
もう少々お待ち下さい!
そして、とお話ししようと思ったら、
他にもいろいろあって、長くなりそうなので、
まとめてではなくて、その都度お伝えしていきますね。
春ですね。
いろんなことが始まりました。
しかも、今年はこんなものまで少し早く、
ぼくが反応するのは、ゴールデンウィークあたりの
ヒノキやブタクサだったりするのですが、
今日から少し”花粉症”に悩まされています。。。
。。。クシャミ。。。涙目。。。鼻水。。。苦笑
昨晩、バングラディッシュから帰国。
バングラディッシュという国のことは、
またゆっくりお話ししたいと思っていますが、
いろんな発見と思いが、たくさん生まれました。
ぼくが日本を留守にしている間に、
昨日も含めて、二度も雪が降っていたとのことですが、
見ていないので、それもピンと来なくて、
しかも今日は、朝からポカポカとした小春日和。
本当は、あまりのんびりもしていられないのだけれど、
そんなあたたかい光につられて、
いつもより、少しだけ遠くまで近所をお散歩。
木陰には、たしかに少しだけ雪が残っている。
それにしても、あたたかい。
そして、少しだけ目線を上げてみると、
「あっ、梅が!」
考えてみたら、久しぶりの日本の休日。
そのせいか、いつもよりもいろんなものが目に飛び込んでくる。
しかも、その様はすべてがキラキラしていて、眩いばかり。
そんな散歩を終えて、
今度は自宅の庭で土いじり。
庭にある梅の木にも、つぼみを発見。
きっとまだまだ寒い日も続くのでしょうが、
春が近いことも確かなようです。
ここのところ、言葉が進まない。。。
何でなんだろうと、ずっとぼんやり考えていたのですが、
今日、何となくその答えがわかったような。
実は、なんてことなくて、
この「ブログ」という言葉そのものに戸惑っているようなのです。
それというのも、今では多くの人々が、
もう社会現象のように、自身の日常を綴っていますよね。
それはそれで、読んでいる分には
時にはおもしろかったりするのですが、
こと、自分のこととなると・・・どうも・・・
ぼくの場合は、振り返ってみると
こうやって、「菅原一剛の今日の空」が始まりました。
そして、たとえそれがたいした空の写真でなかったとしても、
いつだってその空の下には、必ず誰にとっても大切な日常があって、
だからぼくも、それを少しでも忘れないように、
そんなたわいもない日常を、小さな言葉を並べてみました。
それから、早いもので6年の歳月が過ぎたので、
今日で、2194枚の空の写真を撮って、
その空の下にある日常を綴ってきたことになるのです。
しかも、決めたわけではないけれど、
一日も、落としたことも、遅れたこともありません!
現在、たまたまブログという形式を取っていますが、
近いうちに、ちょっとそのかたちを変えてみようかな、
と思っています。
そんなことを、ふと思ったので、書いてみました。
わかって欲しいのは、いやになっているのではなく、
ぼくなりに、その方法を模索しています。
ちょっと、言い訳っぽいですが(笑)
ですので、もっともっと楽しいページにしていきますので、
今後も、よろしくお願いします。
いよいよ2008年が始まりました。
特に今年は、子年の年男ということもあって、
例年以上に、ねずみものが多いような?笑
たしかにこうやって年は変わったものの、
継続しているいろいろと、
新たに始まるであろういろいろが予定されているのは、
やはり、幸せことなのかもしれませんね。
とにかく今年もよろしくお願いします!
って何を?笑
今年も残すところあと一日。
だからどうしたというわけではないけれど、
それでも、こんな年の瀬はいつもとはちょっと違う。
今日は、午前中に松方くんと鎌倉で落ち合って、
二人で、そんな年の瀬の鎌倉駅付近をウロウロしたり、
ちょっといい感じの喫茶店でお茶をしたり、
鎌倉でちょっとゆっくりして、
その後、昼下がりの海沿いの道を抜けて、
大磯の彼の実家におじゃましました。
やはりここもまた、もう一つの湘南な感じ。
そんな大磯の町を、二人でカメラ片手にフラフラとお散歩。
何となく知ってはいたものの、
こうやって、案内をしてもらいながら歩いたのは初めてのこと。
旧東海道の名残があちらこちらに点在するこの町は
海が近いこともあって、独特のあたたかい光の色。
今日は風が強かったけれど、
せっかくだからと海岸まで足を伸ばしてみました。
冬だからもちろん風も冷たいし、
今日は海も荒れていたけれど、
何だか、すべての印象がとてもあたたかいのです。
そんなお散歩の後で、
以前からお会いしたいと思っていたお母様と
松方くんのお兄さんと共に、いろいろなお話。。。
とにかくそのお母様は、想像以上にすてきな方で、
そのお話のすべてが最上級で、しかもとてもあたたかい。
こんな年の瀬の、松方家にとっては特別なときに、
おじゃましてしまい、失礼しました。
その上、おいしいローストビーフまでごちそうになって、
とってもうれしかったのです。
帰り道、すっかり夜も更けてしまったけれど、
その海岸線の道を走りながら、
「あ〜、やっぱりここは湘南だなあ〜!」なんて思ったのでした。
もしも、原風景という言葉があるとするならば、
ぼくにとっての原風景は、湘南なのかもしれませんね。
って書いてはみたものの、
すでに日付は変わっているし、明日も事務所に行くし、
何だか、まるでピンと来ないのですが、
うちの会社は、対外的には今日が仕事納めだったのです。
ですので、昨日今日と、床のペンキ塗りをやったりの大掃除。
そして今日は、三田にリニューアルオープンした
ぼくがもっとも大好きな料理人・西尾岳氏が料理長をつとめる
日本料理「しらべ」にて、かなり身内な忘年会。
あ〜、おいしかった!
それにしても、先日も思ったけれど、
「しらべ」になってからの岳さんの料理には、
何だか、とてもあたたかい気持ちが技術と共存していて、
そうなると、ただおいしいだけではなくて、
大きな安心感と共に、豊かな気持ちになれるから
やっぱり、料理ってすごいかも!
そして、とっても身内ではあるけれど、
改めて、こいつらがいてくれたから、
いろんなことがかたちになることが出来たんだなあ〜と、
柄にもなく、ちょっと感謝なんてしてみたりする?
先日、たまたまグレン・グールドを聴いていて、
ふと思い出したのが、萩元晴彦さんのこと。
当時ぼくは27歳。
そんな1987年の12月。
お茶の水に「カザルスホール」がオープンしたのです。
その総合プロデューサーだったのが萩元晴彦さん。
ぼくはその折に、音楽家のポートレイトの撮影を頼まれて、
萩元さんと一緒に初めてのニューヨークに向かいました。
そして当時は、まるでクラシック音楽音痴だったぼくに、
ある日、萩元さんがニューヨークのタワーレコードで、
「これ、おまえ好きだと思うよ!」と買ってくれたのが、
他でもない、グレン・グールドのアルバムだったのです。
今では、残念なことに萩元さんも他界してしまったけれど、
ぼくは、そんなたった一枚のアルバムから、
この20年で、本当にたくさんのことを
感じてきたような気がしているのです。
そんなことがあったので、
だったら今度はぼくが、と
そのアルバムをみんなにプレゼントしたのでした。
気に入ってくれるといいのですが・・・
そしてまた、ここから何かが生まれるといいのになあ、
と思っている2007年のお疲れさま会でした。
昨晩は、中身と内容が変わっても
未だに「トヨタカップ」の愛称が定着している
世界一のクラブチームを決定するトーナメント戦の決勝戦。
ぼくも奈良から戻って、急いでテレビの前へ。
すでにキックオフ10分後。
「すごい!すごい!すごい!」
一つ一つのプレーのすべてがすごい。
中でも「KAKA」のプレーは、格別にすごい。
「すごい」ばかりで、わけがわからないけれど、
それほどに、すごくいい試合だった。
ぼくの印象では、今までのトヨタカップの試合の中でも
格別の好ゲームだったのではないでしょうか。
考えてみれば、ぼくが小学生だった頃、
眠たい目をこすりながら観ていたワールドカップにしたって、
ヨーロッパのクラブチームと、南米のクラブチームが
世界一をかけて戦うトヨタカップなどは、
とても遠い異国の夢の試合の連続だった。
それが今では、まだまだ実力の差があるにしても、
日本だって、ここのところ毎回ワールドカップに出場しているし、
今回のトヨタカップでは、あの浦和レッズが堂々の三位!
世界中のいろんなものが、情報が増えたこともあって、
とても身近なものになっている今日この頃だけど、
今回のように、とてもわかりやすいかたちで
進化が見えたりすると、うれしものですよね。
それにしても、すごかった。KAKA
昨日、今日と、見慣れない”野球”を観ました。
そうです。星野監督率いる日本代表の五輪予選
韓国戦と台湾戦。
いや〜、おもしろかった!
特に昨日の韓国戦は、
おそらく野球がこんなにおもしろいと思ったことはないほど。
あまりにもおもしろかったので、
今日もしっかり観てしまいました!
今までぼくは、小学生からサッカーをやっていたこともあって、
野球というスポーツは縁遠かったのです。
もちろん子供の頃には、よくやってもいたし・・・
実際に、何度か球場に行ったこともあるのですが、
あの聖地ヤンキーススタジアムに行っても盛り上がらなかったし・・・
でも今回の試合は、野球ファンからは笑われてしまうかもしれませんが、
ろくに出ている選手も知らないくせに、
いろんなものが見え隠れして、自分なりにもしっかり参加して、
野球というゲームを、思う存分楽しむことが出来ました!
結果は、ご存じのように見事な三連勝で、
早々と五輪出場が決定!
というわけで、今から北京五輪の試合が楽しみになってきました。
それにしても、あのダルビッシュ選手というのは、
かっこういいですね!
あっ、朝青龍も日本に戻ってきたのですね。(笑)
昨日28日は、南青山「LEVI'S VINTAGE CLOTHING」にて
本日より一般公開された
「PORTRAITS FROM THE ARCHIVE By ICHIGO SUGAWARA」
のオープニングパーティーがあった。
この企画は、マイクさんと一年間かけて進めてきたものの第一歩。
ぼくはプリンターの久保さんと一緒に、
前代未聞の「原寸大大型プラチナプリント」を制作しました。
なんと言っても、それらのすべてが、初めてのことだらけだったので、
「湿板写真」同様に、一からすべてを自分たちで作り上げることに。
(そのプロセスの一部は、久保さんのブログで紹介してくれていますので
チェックしてみてくださいね!)
とにかく結果的には、今となっては自分が撮影者があることなんて
どうでもいいんじゃないの?って感じているのですが、
最初に、これらのジーンズにサンフランシスコで出会ったとき、
感じたことを定着出来たような気がします。
ですので、是非とも現物をご覧ください。
そして昨日は、ぼくにとっては最高のブルースバンド
”blues.the-butcher-590213”
(永井”ホトケ”隆さん、沼澤尚さん、中條卓さん、KOTEZさん)
が駆けつけてくれて、最高の演奏をしてくれました!
そして大好きなホトケさんとつぐみさんから花束までいただいて。。。
最後には、当日誕生日だった松雪泰子さんのバースデーケーキも登場。
といった、とてもあたたかいパーティーだったのです。
会場には、岡本ががんばってつないでくれたプロセスビデオが上映されました。
来る12/8には、「NEVADA」という100年以上前の伝説のジーンズが復刻され、
「THE ARCHIVE」というタイトルのこれまた極上の写真集も同梱されて発売。
来年1月には、写真集のみの発売も予定されています。
こちらは、数に限りがありますのでお早めに!
何よりも、たかだか写真のお披露目ではあるのですが、
いろんなことがあったから?いや、なかったとしても、
すてきな人たちに囲まれて、本当に楽しいひとときでした。
そして改めて「ぼくはしあわせものだなあ〜」と思ったし、
「写真というのは、本当にすごくおもしろいなあ〜」と、
改めて思った、11月28日でした。
最近、このブログの更新も少なくなってしまい、
楽しみに来てくれる皆さんをがっかりさせていましたが、
けっして、嫌々ではないのです。
ただ、自分なりのけじめがほしかったのかもしれません。
とにかく、いろんなことがやっと動き出し始めましたので、
楽しくやっていこうと思っています。
ですので、そんないろいろのお知らせを少しずつ、
ここで始めてみたいと思っています。
よろしくお願いします。
最後に、マイクさん長い間おつかれさまでした。
そして、精一杯の感謝を込めて、
ありがとうございます。みなさん。
「PORTRAITS FROM THE ARCHIVE」LEVI'S VINTAGE CLOTHING By ICHIGO SUGAWARA
会期:2007/11/29〜2008/1/14
会場:LIVI'S® VINTAGE CLOTHING
東京都港区南青山5-2-11
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実は先日、ものすごく忙しい最中に
鎌倉に引っ越したのです。
鎌倉は、祖父の家があったこともあって、
転勤族だったぼくにとっては、
子供の頃から、もっとも馴染みがあった街。
だから湘南あたりの風景は、自身の原風景。
そんな鎌倉で、久しぶりにオーディオを再始動した。
しばらく眠っていた機材なので、
音が出るまで時間がかかるのでは、と思っていたけれど、
予想以上に、音の立ち上がりが早い。
今回のこの部屋、オーディオ的には不適切とされる
正方形の和室なのですが、音はかなりいいような。
何だか、また何かが自身の中で始まってしまった。(笑)
こうなると、止められないし、おもしろいし、
またひとつ楽しみが増えた、ということで。
続きは後日。
週末の雨があがって、
スッキリと晴れ渡った月曜日。
遅い遅いと言われている紅葉も少しずつ色付きはじめ、
この青い空の中にあると、いっそうその色を感じる。
そんな感じが、まさにぼくの”秋晴れ”
先日訪れた上高地では、紅葉もそろそろ終わりだったけれど、
こちらの方は、これからが本番。
それにしても、あの青い空と赤い紅葉の色の対比は
ものすごく強烈な印象を持って、記憶に残りますよね。
あと少し。。。
先程「今日の空」を更新しようと思ったら、
何と、偶然にも「11:11」の空の写真!
しかも、今日は「11/11」!
こんな偶然があると、そんなことでも
ちょっとうれしくなったりするから不思議なもの。。。
そういえば、またしても久しぶりの更新。
ですので、ちょっと近況を振り返ってみると、
やはり、何から話せばいいのか判らないほどいろいろある。
差し当たって、今月29日より南青山の
「LEVI'S VINTAGE CLOTHING」に展示される
おそらく前代未聞の原寸大プラチナプリントの制作。
久保さんの技術、スタッフの本気も加わって、
ものすごい写真が出来上がったので、是非とも実物を。
また、改めてご案内しますね。
そして、上高地帝国ホテルの75周年を記念して出版される
写真集の撮影を繰り返している。
とはいうものの、ぼくに与えられた撮影チャンスは数回。
しかも、かなりタイトなスケジュールの中で
かのウォルター・ウェストンが教えてくれた「上高地」を
元々の呼び名「神河内」として、今回ぼくは歩いてみた。
それにしても、この「上高地」という新しい当て字は「?」。
とりあえず、今日のところはこのあたりで。
いろいろあった夏が終わって、ぼくは先日、
弘前で開催された「Blues Power Live」に向かったその足で、
それだけの話をすると、すごく格好いいのだけれど、
雲を撮りに、北海道に向かいました。
場所は、友人の写真家・基敦氏が暮らす北富良野。
そこでぼくは、生まれて初めて偶然にも”鮭釣り”をしたのです!
これ、かなり男な釣りなのです。
結局、そんな鮭を釣り上げることは出来なかったのですが、
それでも、しっかりと数回ヒットして、
かなり大きな手応えを感じることが出来たのです。
すごく楽しかったのはもちろんのこと、
ぼくは、その鮭釣りで大切なことを思い出すことが出来ました。
ぼくが大学生の頃大好きだった開高健氏は、
その頃、自らを「釣り師」と呼んでいました。
とはいうものの、そんな彼が紡ぎ出す文章のすべては、
とてもあたたかくて、尚かつ美しくて、
ぼくは大好きだったのです。
その感じ、ちょっと忘れてしまっていたかもしれません。
もちろん、パリから戻ってきてからも、
パリの書店で買い求めていた文庫本の中から何冊か
改めて手に入れて、読んでいたりはしたのですが、
ぼくは、そのあたたかい感じを忘れていたのです。
それこそぼくが学生時代の開高健氏は、
次から次へと、釣りの本を中心に出版していました。
そして、多くのメディアにも登場していました。
でもそんな彼が、釣りと食に向かっていったのは、
他でもない、ベトナム戦争での経験からなのでした。
氏はベトナムから戻ってきて、
言葉を紡ぐことさえばかばかしくなりながらも
二冊の美しい小説を書きました。
「輝ける闇」〜「夏の闇」〜「花終わる闇(絶筆)」
と続く、”闇”三部作。
中でも「夏の闇」という小説は、推敲に推敲を重ねて書き上げた
とても美しい言葉がたくさん散りばめられた小説でした。
しかも、氏はそれ以降、一切小説を発表していません。
ぼくはまず、札幌で「フィッシュ・オン」という釣り本を手に入れました。
そして東京に戻ってきて、改めて「夏の闇」を読んだのです。
これちょっと、久しぶりにしびれました。
そして、改めて氏が”釣り”という道に向かっていったことが、
少しだけわかったような気がしたからなのです。
いずれにしても、実際に向かい合わないと、触れてみないと、
わからないことがたくさんあるということです。
それはきっと、いつの時代でも同じですよね。
ぼくもまだまだよくわかってはいませんが、
まずは、大好きな開高健氏に習って、
来年から、本格的に鮭釣りを始めたいと思っています。
だって「殿下」だから。(笑)
今年の「中秋の名月」は、
東京でもとてもきれいに観られましたね。
ぼくも数年前に、ビームスで開催した「SILENTSEEING」を
懐かしく思い出しながら、満月を見上げていました。
この「SILENTSEEING」というのは、造語なのですが、
その中にぼくは「ゆっくり、しずかに、ものを観ましょう。」
というメッセージを込めました。
特に「写真」というのは、瞬間瞬間で写し出されるものなのですが、
実は、それこそが「写真そのもの」だったりもするのですよね。
そしてこの日は、今やぼくの中では恒例となっている
高円寺・次郎吉における「blues.the butcher」のLIVEの日。
これもまた同じように、何度となく繰り返し演奏され続けている
BLUESというルーツミュージックを、
ホトケさんが中心となって、そこに沼澤さんのグルーブが重なり、
中条さんのベースと、コテツさんのハーブが音の厚みを作り上げ、
その演奏される、ものすごいスピード感とは裏腹に、
とてもゆったりとした、心地いいぬくもりが生まれてきています。
きっと、これらも同じことなのかもしれませんね。
しかも、その日は次の日からオープンの
「フェルメール”牛乳を注ぐ女”とオランダ風俗画展」を
一足先に見せていただいたのでした。
それこそフェルメールといえば、描いた絵は生涯30点。
若くしてこの世を去ってしまったことも手伝ってのことではあるけれど、
それにしても、一点の絵にかけられた時間はかなりのもの。
そしてその眼差しは、今回の「牛乳を注ぐ女」にしてもすべて、
その日常に向けられているのです。
そこから、こんなにも普遍的な世界が生まれているのですから、
それって、どう考えても相当すてきなことですよね。
フェルメールの絵は、一点しかありませんが、
それでも、十分に見応えのある
まさに「This is SILENTSEEING」な世界でした。
いよいよというか、やっと、秋ですね。
先週、CFの撮影で、久しぶりに屋久島に行って来ました。
運良く、台風はおもしろいように避けてくれたけれど?
それでも一度山に入ると、時折強い雨に打たれて、
もう、すべてがずぶ濡れ。。。
その上、雨が降ると、眼鏡というのが、大いなるくせ者。
それというのも、濡れることによって、レンズ効果が生まれ?
遠近感を失ってしまうのです。
だから特に、あのいつ滑ってもおかしくない岩に足を下ろすのが
怖いの何のって・・・しかも、時にはものすごい急勾配。
そんなわけで、天気は少々荒れて、
だから登山も大変で、でもきっとその分、
屋久島ならではの映像が撮影できたことは確か。
もちろん、これより編集やらいろいろあるけれど、
その公開をお楽しみに!
もちろん、写真もその中に含まれています。
そして、今回屋久島に行って思ったのは、
「世界遺産」ってどうなんだろう?ということ。
それというのも、そのおかげで観光客が倍増し(倍どころではない)
登山道が整備されて、その道を多くの人々が、
観光登山ガイドなる、訳のわからない人々と共に歩いている。
そうなるともはや、その場所は「秘境」ではない。。。
だって看板が「もののけ姫の森」ですから。(笑)
しかも、ぼくはそんなガイドたちの態度に大きな違和感を感じたのです。
何だか、とても偉そうで、やけに妄信的。
テレビでは、新総裁の報道が続いているけれど、
そこにも、同じようないや〜な感じの政治的なにおいがあった。
それもそのはず、「世界遺産」になったとたんに、
屋久島は、環境庁の管轄になったとのことなのです。
とにかく、そんなことはどうでもいいのですが、
今一度、「観光」というものを考え直さなければ、と思った旅でした。
必ずもっといいかたちがあるはずですよね。
だって、あんなにも美しい森がそこにあるのだから。
ぼくは今朝、台風の後を追いかけるように
朝一番の新幹線で、名古屋から東京に帰ってきた。
そして何だか、久しぶりの東京。
昨日は、来年出版される写真集の撮影で
上高地に行っていたので、その足で名古屋に向かい、
現在、大巻伸嗣さんが出展している愛知県美術館の展覧会
"Cycle and Recycle"展に駆けつける。
レセプションには間に合わなかったけれど、
大巻さんとも、マイクさんとも会うことが出来て、
歩き疲れた身体の疲れを忘れてしまうほどに楽しい時間。
作品もご覧のように、一見とてもあかるくて、あたたかい世界。
ところがそれらは、以前より何となく感じてはいたものの、
改めて、いきなり何となく創られた”あかるい世界”
ではないことを確信できたことが、何よりもうれしかった。
そんなわけで、大巻さんとも、終始そんな話をしていたような...
しかも、やはりそんな時間はとてもあたたかいから、
ますます、うれしくなる。
そしておもしろいなあ、と思うのは、
今まわりで起きているすべてのことが、
確実につながっているということ。
先日北海道にも行っていたので、いろいろあるのですが、
今日のところは、上高地のお話。
現在、上高地は日本有数の観光地のひとつ。
ところが、この上高地という場所が広く知られるようになったのは、
実は明治時代になってからのこと。
しかも、この地の美しさを教えてくれたのは
ウォルター・ウェストンなるイギリス人宣教師。
今では、誰もが絵はがきなどで知るあの光景を、
いったい初めて観たウェストンは、
いったいどのように感じたのだろうか?
などと思いながら、ぼくは今回写真を撮っていた。
今回の撮影は第一回目なので、まだおぼろげではあるけれど、
少なくとも目の前に拡がっていた、光と水の光景は、
とてもキラキラとしていて、美しかったのはもちろんのこと、
とてもあたたかい生命の息吹を、
たくさんの人々でひしめき合う都会以上に感じることが出来た。
だから、それがしっかりと写ってくれれば、と願うばかり。
しかも、この上高地という場所が生まれたのは、
今からおよそ200万年前。
ということは、まさに人類の歴史と同じ時間を歩んでいる。
その上、この穂高連峰は、世界有数の活火山だと聞いた。
そんなこんなで、どうやら新しい上高地の写真が
生まれてくれる予感がする。。。
上高地にしてもまだ他にもいろいろあるのですが、
今日のところはこの辺で。
とにかく、あたたかいいろいろはしっかりとつながっていますよ。
この本、ちょっとおすすめです。
今日も一日中、はっきりしない空。
午前中は曇っていたかと思うと、
昼からは、青空が広がって、
そうこうしていると、雨が降って、
上がって、気持ちの青空と思っていたら、
夜になって、大きな音と共に、今度は雷雨。
こんな時の「今日の空」というのはなやましい。
昨日は、撮影でクラシックのコンサートを聞いて、
今日は、知り合いの舞台に駆けつける。
どちらも、ライブという生ならではの確かさがあって、
ちょっと、刺激になった模様。
やはりぼくは、こんな風に確かな実体があるものが好き。
くもり、はれ、あめ、と移り変わる空の中で、
ちょっとグッタリしながらも、
確かな今日を実感し、不確かな明日を勝手に思い描く、
世の中も、選挙、選挙でゆれている、
きっと明日は・・・な空。
昨日、ニューヨークから戻ってきた。
まだ時差ボケも残っているけれど、
さっそく今日から日本での仕事がすぐ始まる。
ニューヨークのいろいろは、また後日ということにして、
現在、Whitney Museumにて開催中の「Rudolf Stingel」の展覧会。
とにかく、久しぶりにすごく興奮した展覧会だった。
彼は、ニューヨーク在住のイタリア人アーティスト。
写真のように、まずはエレベーターホール全面に
銀色の断熱材のようなものが張り巡らされていて、
しかもそこは、落書き0Kとのことなので、
ぼくも、マイクさんと一緒に刻印?
会場に入ると、次から次へと一見抽象画のようでいながら、
そのすべてが、どこかぼく達の生活の一部分が
その絵画の中に反映されているという秀逸さ。
しかも、それらは圧倒的に美しい。
ぼくも、めずらしく展示されていたすべての作品が好きだったけれど、
中でもすごかったのが、画集の表紙にもなっている作品。
それは一見、巨大な写真のように見えるけれど、
よく見ると、まさに油絵なのです!
そんなわけで、かなりすごかったのでご紹介。
幸い、東京はそうでもなかったけれど、
久しぶりに大きな台風が、日本列島を直撃。
各地で被害が相次ぎ、それが弱まったと思ったら、
今度は、またしても新潟で大地震。。。
昨日も、早朝こそ台風一過らしい青空が拡がったものの、
午後になると、どんよりと曇り空。
そして今日はまた、シトシトと梅雨の雨。
こうやって雨が降ることは、もちろん大切なことなんだけど、
何かと不安定な今日この頃。
そんな空の下で、ぼくはというと、
やはり相変わらず、次から次へと新しいことが始まって、
その作業が、延々と続いている。
それでも、そんなすべては確実につながっていて、
つくづく写真というのは、コミュニケーションそのものだったりもする。
そして明日からは、またしてもニューヨーク。
今回は、phofaでもおなじみの渡辺陽平さんの個展もあるし、
いくつかのギャラリーと、美術館のキュレーターに会う予定。
そういえば、もうすぐ夏休み。
もうずいぶん前に、そんな夏休みなんてなくなっているのに、
なぜか今でも、この時期になると、
そんな気分になるから不思議です。
何はともあれ、いろんなことが落ち着きますように。
昨日、もっとも尊敬するプリンターであり、
今となっては、もっとも大切な同士でもある
プリンターの久保元幸さんが、学会において講演をされたのです。
しかもその内容は、共に進めてきた「湿板プロジェクト」について。
そうなると、ぼくにとっても他人事ではなくて、
勝手にドキドキしながら、拝聴させてもらいました。
すごくいい講演だったのはもちろんのこと、
何といっても、自分自身のことだからということではなくて、
そのすべてが、ただの思いつきだったり、ただの実験ではなくて、
本当のことなのですから、すごく説得力がありました。
しかも、その過程は現在進行形なのです。
久保さん、お疲れさまでした。
そして、会場でも話しましたように、
これからも楽しくやっていきたいと思っています。
やはり、続けることで生まれてくるものというのは、
まだまだたくさんあるようです。
それにしても、久保さんと一緒に進めていくいろいろが
この先も目白押しですので、お楽しみに!
今日は朝から、まさに”堰を切ったように”
という言葉がぴったりの大雨。
「今日はそんな一日」と思っていたら、
午後になって、みるみるうちに空には
白い雲と青い空が拡がっていった。
大雨のおかげで、めずらしく東京のど真ん中でも、
やわらかい緑の香りと共に雨のにおいがした。
そして、いつものように、
そんな空模様に、引っ張られながら、
ぼくの中でも、いくつかのことが
スッキリとすがたを現してきたような。。。
そういえば、ここのところ、
具体的にも、自身がMacから少し離れたところで
仕事をすることが多くなってきていることもあって、
またしても、久しぶりの更新。
相変わらず、いろんなことが動いているけれど、
ここへ来て、湿板写真にまつわるいろいろが、
ちょっとにぎやかになってきた感じ。
先週は、ぼくも協力させていただいた
群馬県立博物館で開催された
「幕末の写真誌夫妻・島霞谷と島隆」展を観に群馬へ。
その足で総勢12人、秘湯”法師温泉”へ。
そして、東京に戻ってくると、NHKから連絡があり、
「日本最古の湿板写真が見つかった!」とのニュース。
しかも撮影者は、あの”ジョン万次郎”!
ぼくは、その写真についてのコメントを求められて、
インタビューに応じただけのことだけど、
とにかく、すごくいい写真だったのです。
それは、とても強い意志を持って、
新しい未開の世界に向かうすがたそのものが
写っているかのような写真だったのですよね。
そして、そんなジョン万次郎の”おもい”に、
ぼくは大きく共感することが出来たのです。
きっとそれは、新たに何かをやってみようと思っている
すべての人々に勇気を与えたのではないでしょうか。
しかも、その写真の中には、
それを楽しんでいるジョン万次郎の”おもい”も
しっかりと写っているのです。
どうやら、まだまだ楽しいことが起きるような。。。
先週末、日本に戻ってきてからというもの、
未だ少し、時差ボケも残っているなか?
だひたすらに毎日があわただしく過ぎている。
気が付けば、このblogもまたしても久しぶりの更新。
本当は書いておきたいこと、書きたいこともたくさんあるけれど、
なかなか落ち着いて、話を出来ない感じ。。。
それでも、今日は打合せの合間に、
この初夏のような陽気の中で、
おじいちゃんたちに混じって、木陰で少しだけ一休み。。。
太陽が、新緑にさんさんと降り注ぎ、
ほんのりと緑のにおいがしていた。
そのちょっと気持ちのいいにおいにつつまれながら、
その源が、空にあるんだなあーなんて思ったら、
不思議と何だかホッとした。
そんなことを思った、お散歩中の木陰での5分でした。
ではまた、今度はもう少しましなことを書きますね。。。
ニューヨークの滞在も、あとわずかとなってきた。
こちらは一日遅れで、今日が日曜日。
そして、アメリカでも同じく”母の日”。
ぼくは、ニューヨークの中でも、
このセントラルパークが大好きで、
だから、ホテルはいつもセントラルパークの近所と決めている。
朝起きて、コーヒー片手にベーグルなんかを頬ばりながらのお散歩は
なかなかいいもので、ついついくせになっている。
しかも、今はとてもいい季節なので、
それはぼくに限ったことでなくて、
たくさんの人々が、この公園に集まって来ている。
今日は、ちょっと時間が出来たので、
いつもよりもちょっと長めに、セントラルパークをお散歩。
近くには、大好きな自然史博物館もある。
割とほこりっぽいマンハッタンの中では、
ここはとにかくご機嫌な環境で、
ここのところ調子の悪かった花粉症みたいなものも、
かなり楽になった感じ。
それでも、しっかりとホテルに戻ってからは、
〆切間近の原稿を書いたりと、きちんと仕事もしたのです。
それにしても、とにかく天気に恵まれている。
こちらに来てから、ほとんど毎日が
これってほんと?っていうほどに青い空が続いている。
そしてきっと明日も、
まずは一日がセントラルパークから始まります。
ニューヨークに着いてからというもの、
日に日に気温が上がってきているような気がする。
今日も、午前中は曇っていたのに、
午後になると、強い日差しが照りつけてきた。
そんなお天道様の下で、久しぶりにチェルシー地区を散策。
この地区には、多くの代表的なギャラリーが集まっている。
もちろん、好きなものも、そうでもないものもあるけれど、
何よりも、そこにこうやって存在しているエネルギーに圧倒される。
”やっぱり、すごいなあ〜!”なんてフラフラしていると、
偶然にも、同じくギャラリー巡りをしていた、
”Matz”さんこと、松山さんとバッタリ会う!
そんなわけで、松山さんと一緒に、いくつかのギャラリーをまわって
しばしカフェでお茶をする。。。
でも、こんな偶然がふつうに感じるのも、
もしかしたら、ちょっとした仲間意識なのかも?
サンフランシスコから、ニューヨークに来ると、
やはり当然、こちらの方が都会な分だけ少しワサワサしている。
その感じが、なかなか馴染まなかったけれど、
ヒサミさんと一緒に、食事をしたり、
こうやって松山さんとお茶をしたりしているうちに、
少しずつ、自分の居場所が見つかってきたような?
あと、ちょっとネットの環境がよくないので、
更新にひと苦労なのがたまにきず。
明日はいよいよ。。。